内容
医師の本音と患者の本音――
読むと励まされる、診察室からみえてくる65のエッセイ!
▶若き医師、そして患者さんへ!――ベテラン医師からの金言的アドバイス!
▶無駄な苦労や取り返しのつかない失敗はさせたくない!
▶読めば、少しだけ風通しがよくなります。
●本文より
・「ありがとうございました」の言葉をいただいたら、すべてリセット。
もとのニュートラルな関係に戻るべきである。患者さんは医師が支配する対象物ではない。
・医師は家族や親友とは違う。
医療を介して、あくまでも患者さん側が医師に近づいたり遠ざかったりという関係だ。
・家族に希望的解釈が生じると後々のトラブルの種になる。
希望を持ってもらうことは大切だが、裏切られることが決まっている希望は必ず恨みにつながる。
・技術としての言葉の使い方の一つは、
聞き返されたら、同じ言葉を繰り返さずに別の言葉で言い換える、ということである。
・よい結果が期待できるストレスや締め切りのあるストレスは結構耐えられるものである。
・医師としての仕事のなかでみずから「自分をみる目を養い」続けているだろうか。
あなたが経験を経るほど、誰も医師としての、また人としてのあなたに注意・指導をしてくれる人はいなくなる。
●見出しより
◆研修医・消化器内科研修医として
時にはすべてを疑え/引き返す勇気/小さな処置ほど細心かつ最善を ほか
◆消化管疾患・内視鏡について
消化管バカになるな/ストレスと寒さ/病変が行方不明/生検は何個採る? ほか
◆患者さんやその家族との接し方
恩を売ってはダメ/あなたが付けているお面は/患者さんとの距離のとり方 ほか
◆肝胆膵疾患について
研修医の限界/ゴールはもう一つ先/患者の運命を変える病状説明 ほか
◆外来での知恵
前医処方をすぐには変えるな/患者さんの聞きなれた言葉で/よいストレス・悪いストレス/
たまにはもう一方のボタンを ほか
◆覚えておきたい疾患
帯状疱疹も念頭に/倒れ込まれてもよいように ほか
【著者】井出 光太郎(いで・こうたろう) 消化器病学会 専門医/医学博士
1955年生まれ。1979年、新潟大学医学部卒業。富山医科薬科大学(現 富山大学)医学部
で10年余、消化器系、主に肝臓病の診療および研究に従事。1989年、肝臓領域の研究で医
学博士号取得。公的基幹病院の消化器内科に10年余勤務。2002年、開業。現在に至る。
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